制作開始月 |
1993年?月 |
進行状況 |
シーンのみ |
世界観 |
現在・異世界 |
人称 |
三人称(フィル視点) |
主要登場人物 |
白藤唯/月夜(フィルデリオ) |
MEMO |
神族の落ちこぼれフィルデリオは修行と称して地上に落とされたが、猫のような姿にされたうえ神力も制限されて途方にくれる。そんなとき出会った青い光に包まれている少女唯が魔物を制する力を持っていることを知ってそれを助けることを決意する。
ある日妖しい家に目星をつけた二人は、お手伝いとして潜り込むことに成功。そこには家族と暮らす老人が住んでいたが、どうも様子がおかしい。実はほかの家族は全部人形で……。 |
いやあ、この作品の何がすごいかって、シーンのみしか考えていないのにすでにシリーズ化が決定していることですよね。
ちなみにこれの続編のタイトルは『狂った科学者』。メモは「とある昆虫園の経営者は、地下室で妖しい研究をしていて……。」のみ。うーん、いったいどんな話にしようとしていたのか、おぼろげな記憶すらありません(^_^;
さてさて、『偽りの家族』のほうに戻りますが。メモを見る限り、これはレイ・ブラッドベリの『火星年代記』に触発されてそう。だって、家族と洋館で暮らしている老人は実はロボットと暮らしていたのだ!なんていうのは、ねえ?
で、この洋館に主人公その1である唯がお手伝いさんとして働きに出るのですが、推定年齢16歳の彼女、学校に行かなくてもいいんでしょうか!? さらに、両親は何も言わないんでしょうか? ……苦しい解釈では、夏休みのバイトとかかなあ。しっかし、冒頭ではしっかり普通の高校生だったのに、電柱の張り紙を見ただけで妖しい森の奥の洋館へ住み込みで働きに行ってしまうなんて、すごく行動力のあるコですね。
ところで、このお話は進んでいない割に長いこと大切にされてました。未だにどのシーンが書きたかったのかちゃんと覚えてますもん。
えーと、フィルデリオというのが人外の者でして、じつは神族のはしくれなんですが(しかし落ちこぼれのために地上に修行に出されるというのはお約束・笑)、彼は普段は猫の姿をしているんですね。神力が身体に満ちないと本来の姿に戻れない。でね、呼び名のほうは、月夜に出会ったからと「月夜(ツキヤ)」と唯が決めてあげて、普段はそう呼んでるわけです。ストーリーはまるっきり決まっていないので、どうしてかはわからないのですが、とにかく最後に老人が死んでしまい、唯が泣きじゃくっていたところで――突然、月夜がフィルデリオになります。小さな猫の姿から青年の姿になった彼は、普段はケンカ友達の唯をとまどいながらも引き寄せて抱きしめ――さらに、心配すんな、って感じで片手で軽く頭を叩いて。で、唯の呟き。
「……フィル……?」
ここ、疑問形なのがポイントです(笑)。初めて元の姿を見た唯のほうにも戸惑いがありつつ。ええ、ここが書きたいシーンなのですわ。
うーみゅ、ドリーム入りすぎてて恥ずかしすぎ。
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