金魚すくい
薄くて 脆くて 溶けてなくなってしまいそうな 心もとない命綱 だから急いで掬いあげてしまいたかったのに 金魚は 生きてる 生きて 動いてる 動いて 逃げてく 運がなかったねえ おじさんは言った どうせすぐ死んじゃったよ 友達は慰めた いいのヘタクソだから 私は強がった 紙が破れてしまったら もう目で追うことも叶わなくて そのうちきっと見失ってしまうね だって金魚は自分の意志で自由に泳いでて 破れた紙を嘆いてるひとの存在も知らない