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ドッペルゲンガー
大好きで大好きな あなた だから
薄暗い廊下の隅にも
ざわめき揺れる雑踏のなかにも
とても簡単に見つけ出せるけど
大好きで大好きな あなた は
開け放したドアの向こうでも
時間を忘れて語り合った喫茶店のあの席でも
いつもどんなときも笑っているばかり
怒った顔は見せてくれないね
泣いた顔は見せてくれないね
ふいに現れてあたしを幸せにしてくれる
大好きで大好きな あなた だけど
目を瞑らなくても思い出せる あなた は
ほんとうの あなた じゃない
もうひとりの あたしの記憶のなかの あなた
大好きで大好きな あなた のことは
どんなふうでも大好きでいられるのに
笑顔しか知らない偽物の あなた は
たまにほんのちょっぴり憎らしくなる
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