『聖戦』あとがき/悪から見た悪は……
悪魔族から見たら、天使族って「悪いヤツ」なんですよね、きっとね。
だって、悪魔族の価値観からすれば、自分たちのしていることって「正義」なんじゃないでしょうか。正しいことのはずです、自分たちが繁栄していくために必要なことのはず。
それとも悪魔族は、「俺たちは悪いヤツだぜ!」というのを自覚したうえで、「悪いこといっぱいしちゃうもんね〜」と思っているのでしょうか。

ものごとには見方を変えたら評価が正反対に変わってしまうものもあるのだと思います。
そんなことを考えてたので、天使と悪魔というのを種族名としてではなく、「天使=善」「悪魔=悪」という共通認識が双方で成り立っている状態を意識して書いてみました。
……と書くとややこしいですね。「自分たちは正しい。いいことしてる。悪いのはあっち」と思っている両種族が、どっちも「自分達は天使だ!」と言い張っている図を書いたつもりなんですけども。お話では巧く説明できてないかな?
――どっちが天使族かおわかりになりました(笑)?

とにもかくにも、読んでくださってありがとうございました。



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