『大晦日と新年の挾間に』あとがき/一秒は一秒……?
境界線、というテーマを見たとき、すごく悩んだのですよね。
生と死を分ける一瞬? 運命の分かれ道? 道路と歩道の境目? 異次元空間との接点? などなどいろいろ考えまして、行列に並んだのに自分の目の前で終了になったとか、そんなオチのお話も考えてみたのですけど。
結局、こんな感じになりました。……これも途中でオチわかりました?

でも、この年の変わるときの一秒には、私はとても不思議な感覚を覚えます。時間は続いているので、人間が勝手に決めた区切りなのでしょうし、毎年意識しているわけでもないのですけど。(気づいたら年が明けてたりもしますしね・笑)なんとなく、こそばゆい。落ち着かない。「去年」という言葉からはずいぶん前のことが連想されるのに、「ついさっき」が去年なんて!という感じでしょうか(笑)。

時間って、長さだけではなくて、密度も関係するなあと思うのです。たまに。

とにもかくにも、読んでくださってありがとうございました。



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