瀞窪学園中等部

  一校時目:メールゲームってなんでしょう? 六校時目:《アクション》はどう書くの?
二校時目:ここはどんな世界? 七校時目:集団行動はできる?
三校時目:学園生活って何をするの? 八校時目:判定ってどうやってするの?
四校時目:キャラクターシートって??? 九校時目:パラメータの変化は…
五校時目:プログラムの基本ルールは… 十校時目:死んでしまったらどうなるの?
《アクション》はどう書くの?


そのに......自由行動について

さて、自動処理される行動以外は何をしても構いませんので、プレイヤーの想像力が大きなポイントになるかと思います。何をどういう順番でしたいのかがわかるように書いていただければ、文章の巧さなんて関係ありません。
でもいきなりそう言われても困ってしまうと思いますので、まずは基本となる行動の種類について簡単に説明していきましょう。

行動にはすべて時間が関係してきますので、まずは時間のカウントについて。
一回に送信する《アクション》には、生徒の1時間分の行動を記入してもらいます。この一回に送信する分=1時間を1ターンと呼びます。

《アクション》を書くときには、その行動を何分行うのかということがわかるように記入してもらうことになります。ひとつの行動にかける時間の最小単位は10分となりますのでご注意ください。ゲームマスターが判定を行うときには、一人の生徒について10分ずつまとめて判定します。


つぎに、行動のおおまかな種類についてです。
時間のところでも述べましたが、自由行動は「何を」「どのくらい」行うかをしっかり記入してくださいね。

→移動する
現在いるエリアから別のエリアへ移動します。
その際、どんなルートをとるかを順に記入してください。
例:A2→A3→B3と移動
マップを1マス移動するのに10分かかります。

移動中にはハプニングが起こる場合もあります。罠が仕掛けられていたり、道具を拾ったり、他の生徒と遭遇したり……します。その場合、生徒は基本パターンに従って行動します。その結果、移動が遅れたりする場合もありますので、禁止エリアを急いで通過したい場合などには注意が必要です。「禁止エリアになる前にそこを通過するため、もし死体を見つけても放っていきます」などと追記してあれば、生徒は基本パターンではなく指示通りの行動をします。


→探索する
現在いるエリアを調べます。
エリア全体を探索する場合には30分場所や目的を決めて探索する場合には10分の時間を要します。
たとえば空き家を調べるとき、単に「探索する」と書けば生徒は家中をくまなく調べるため30分かかり、「台所を探す」とか「コップがないか探してみる」と書けば生徒は、台所だけ、あるいはコップのありそうな場所を限定して探すことになるため10分しかかからないことになります。

目的のない探索は偶然思ってもみなかったものを発見する可能性がある代わりに、探索結果はランダムで運に左右されます。
逆に場所や目的を決めた探索は、発見されるものが限定される代わりに、欲しいものを確実にゲットする可能性が高くなります。

探索の指定はいろいろです。「30分間探索する」でも「何か見つかるまで探索する」でも「電池が見つかるまで探索する」でも「1回探索したらB-2へ移動する」でも何でも構いません。時間が思ったよりかかってしまったような場合は、後の行動が切り捨てられるので注意してください。


→道具を使用する
持っている道具を使用します。基本的に道具の使用はプレイヤーがどのくらいの時間をかけるかを決定してください。
かける時間については現実的な範囲でお願いしますね。携帯食を食べるなら10分、民家の台所で料理して食べるなら20分、怪我をした友達の包帯を替えるのは10分など、妥当な時間設定をお願いします。
ただし一瞬で終わるような行動は計算しなくても構いません。ライターで煙草に火をつけるなどはご自由にどうぞ。(未成年に勧めてどうする)
なお、道具によっては、一度の使用で壊れたりなくなったりするものもあります。


→道具をつくる
身近な道具を有効活用して他のものをつくったり、罠をしかけたりすることができます。この場合も「10分かけて壊れた服を縫い直す」などと時間設定をしてください。

爆弾をつくったりといった特別な知識や技術が必要な場合には、ゲームマスターの方で成功判定が行われます。失敗すれば(腕が足りなかったか、そもそも知識がなかったか、運が悪かったかはわかりませんが)爆弾はつくれなかったことになります。このへんは生徒の能力値が関係してくるのですが、《アクション》でめいっぱいフォローしてくれて構いません。昔から軍隊に憧れていて技術書などを読んでいたとか、花火から取りだした火薬を木のヘラで混ぜて……など具体的に詳しい手順を書くとか、ゲームマスターがなるほどと納得でき現実性があれば、判定にプラス修正がつく可能性大です。

※PLが知っていることでも、知力が低いPCの場合は知らないということもあります。


→隠れる
他の人に見つからないような工夫をしてエリア内に身を隠します。具体的に隠れる場所を書いてもいいですし、偽装工作について書き込んでもいいです。


以上は基本行動です。たとえば「探索しながら移動する」ことだって可能ですし、とりたいと思う行動を文章にするのが《アクション》ですので、何度も言いますが制限はありません。あ、魔法や超能力は使えませんのであしからず。
ただし、すべての行動が必ずしも成功するとは限らないこと、行動や時間計算などが現実離れしすぎている場合にはゲームマスターが修正すること、にご注意ください。最終的な判定はゲームマスターに委ねられます。
※この場合にはこうする、あの場合にはこうすると条件をつけて次の行動を指示したり、詳細な行動指定を行った方が、より柔軟な対応をすることができます。


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